
猫の元祖となる「ミキアス」という豹にも似た生き物は、5000年ほども昔にエジプトで生まれたといわれています。
高貴な人のペットとしても愛されたこの猫は、今も多くの人に可愛がられています。
「初めてのペットデビュー」として猫を選びたいと考える人も、決して少なくありません。
しかし猫と一緒に暮らしていくと決める前に、猫のことをよく知っておく必要があります。
猫にかかる費用は月に10000円程度

データによって違いはありますが、猫を1か月間飼うためにかかる費用は10000円程度だといわれています。アイリックコーポレーションの出したデータでは、「猫にかかる費用は1か月で9862円」という数字が出ています。
別のデータでは6673円とされていますが、いずれにせよ、少なくない費用がかかることは間違いありません。
猫と暮らし続けるためには、「毎月これだけの金額を払い続けなければならない」ということです。
猫は腎臓病や心筋症などを患いやすいため、病気になればさらに多額のお金が出ていくことになります。
出典:楽天インサイト株式会社「ペットに関する調査」
出典:アイリックコーポレーション(PRTIMES)「ペットにかかるお金は1ヶ月7,000円超! 3世帯に1世帯のペット飼育率に対し、ペット保険の加入はわずか12.5%と判明」
「部屋で飼うのは自由がなくてかわいそう」か?

また猫を飼う場合は、「室内飼いにするか、それとも外に出すか」の決断も求められます。
「自由がなくなるから、完全室内飼いはかわいそう」「自分だったら狭い家の中だけで一生を終えるよりは、多少危険でも外の世界で楽しみたい」と考える人もいるでしょう。
しかしこの考え方だけに基づいて猫を外にも行けるようにするのは、早計だといえます。
猫は、室内飼いか外飼いかで平均寿命が大きく変わります。
日本ペットフード協会が2021年に出したデータによれば、外に出ない猫の平均寿命は16.13歳でした。対して、外に出る猫の平均寿命はわずか13.57歳です。
外に出ていくことを習慣としている猫の場合、交通事故にあったり、感染症にかかったりするリスクが高くなります。そのようなリスクが、この「平均寿命の差」につながったのだと推測されます。
また外に出た飼い猫がほかの家の庭に入り込んで畑や庭を荒らす、という被害もよくみられます。
このため基本的には猫は室内飼いを旨とするべきでしょう。
「狭いお部屋だとかわいそう」「運動ができないのは気の毒」という場合は、ペットを飼うことを前提とした物件を探すと良いでしょう。部屋のあちこちを走ることができれば、愛猫もストレスをためにくいはずです。
出典:一般社団法人ペットフード協会「令和3年(2021年)全国犬猫飼育実態調査」
オンコ不動産では、室内外の猫でも快適に暮らせるお部屋を紹介しています。