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地方からの上京 混雑しない路線はこれ!

地方から上京しようと考えている人は、一度は「東京の電車の混雑率の高さ」を耳にすることがあるかと思われます。そして実際に上京した後に、その恐ろしいまでの混雑率にびっくりしてしまうこともあるでしょう。

なかには、「会社に近い駅を選んでアパートを借りたが、あまりの混雑ぶりに『このままでは会社に行けない』と思い、翌月には違うアパートを借り直した」という人もいるほどです。

ここでは、特に混みやすい路線と、逆に混みにくい路線について解説していきます。

混みにくい路線、混みやすい路線

東京圏における電車の混雑率は、国土交通省の「三大都市圏の主要区間の混雑率」内「東京圏における主要区間の混雑率」で見ることができます。
今回は、2020年に出されたデータからみていきましょう。
 
これによると、東京圏でもっとも混み合うのは、「東京都三田線 西巣鴨→巣鴨」の路線だということです。混雑率は129パーセントとなっていて、単独1位です。
そして2位には、「東急田園都市線 池尻大橋→渋谷」の126パーセントが続きます。
第3位は同列で、「東急東横線 祐天寺→中目黒」と「東京地下鉄東西線 木場→門前仲町」が123パーセントイでランクインしています。
 
ちなみに混雑率は、もっとも混んでいる時間1時間の平均値です。すべての路線で、通勤時間にかぶる7時台~9時ちょうどくらいまでの数字となっています。
通勤時間の朝のラッシュは、今や東京の風物詩といえるでしょう。
 
 
ただそれでも、すべての路線が混雑率100パーセント以上となっているわけではありません。
少ないながらも、100パーセントを切る路線もあります。
 
たとえば、少し意外に思われる人もいるかもしれませんが、いかにも混み合いそうな「東武東上北池袋→池袋」は、通勤時間でも混雑率は94パーセントと、100パーセントを切っています。
また、「京急本線 戸部→横浜」も91パーセント、「東京地下鉄銀座線 赤坂見附→溜池山王」も98パーセントとなっています。
 
なお31路線をまとめたこのデータにおいて、唯一混雑率90パーセントを切っている路線があります。
それが、「JR東日本中央(緩行)線の代々木→千駄ヶ谷」です。ほかのすべての路線が90パーセント以上になっている東京主要路線の通勤ラッシュのなかで、この路線だけが60パーセントという極めて低い数字に位置しています。この路線を使うことになる人は、快適な通勤・通学ができそうですね。
 
東京の電車の混雑率は、ほかの都市(上記では大阪・名古屋と比較)に比べても非常に高く、群を抜いています。ほかの都市では混雑率が120パーセントを超えるのは、JR西日本片町線の一部と、名古屋市名城・名港線の一部のみであり、ほかの路線はすべて120パーセント未満です。
 
 
出典:
国土交通省「三大都市圏の主要区間の混雑率」内「東京圏における主要区間の混雑率」
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001413543.pdf
実際にはどれくらい混んでいるの?
このように過密状況にある東京の朝の通勤ラッシュ時の電車ですが、単純に「混雑率」だけを数字で述べても、どんなものかイメージはしにくいと思われます。

そこで参考となるのが、国土交通省の出している「三大都市圏の最混雑区間における平均混雑率・輸送力・輸送人員の推移」内の「混雑度の目安」です。
ここに、「混雑時のパーセンテージと、そのときの上京」が書かれています。

意外に思われるかもしれませんが、「混雑率100パーセント」の状態であっても、いわゆる「おしあいへしあい」の状況になることはありません。座る・吊り革につかまる・あるいは柱につかまることのできる状態を、「混雑率100パーセント」としています。
150パーセントであっても、新聞を広げて読めるくらいの混雑率です。180パーセントになると、折りたたむなどの工夫は必要になりますが、それでもなんとか読むことはできます。
いわゆる「身動きがとれない」「斜めの状態で固定されてしまう」「手を動かすこともできない状態」は、混雑率が250パーセントの状態です。

もちろん、体感として「いや、これ以上の厳しさだ」と感じる人はいるでしょう。また、どこの車両に乗るかで乗車率は異なります。ただそれでも、「毎日毎日、斜めにならなければ乗っていられない」という状況になることはあまりないといえるでしょう。


電車の乗り方や混雑状況は、実際にその場所に居合わせてみないとなかなか実感としてわかりにくいものです。そのため、「自分が住むエリア」をある程度決めたのなら、利用することになる電車に一度乗ってみるとよいでしょう。そうすることで、体感として「自分が利用する電車の混み具合」を把握することができます。
また、不動産屋に相談するのもひとつの手です。もちろんオンコ不動産でも、このような電車の状態を把握したうえでアドバイスや提案を行っています。


出典:国土交通省「三大都市圏の最混雑区間における平均混雑率・輸送力・輸送人員の推移」内の「混雑度の目安」
https://www.mlit.go.jp/tetudo/toshitetu/03_04.html


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