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ペット(犬・猫)にとって引っ越しはストレス?

「引っ越し」は、人間にとっても大きな負担であり、ストレスになるものです。

ましてや、自分の都合で引っ越しをするわけではないペットにとってはなおさらです。

今回は「引っ越しとペットのストレス」を取り上げ、そのストレスを軽減するための方法を「新居に移ったとき」「輸送するとき」の2つに分けて解説していきます。

新居に引っ越したときに感じるペットのストレスと、その軽減方法

ペットは、多かれ少なかれ新しい家に引っ越したときにはストレスを感じるものです。

たとえば散歩するだけでも「周りには知らない光景が広がっているし、仲良しにしていたほかの犬がどこにもいない」となってストレスを感じるでしょう。

家自体にも自分の匂いがついていませんし、見知らぬ家が本当に「安全な」場所かどうかもペットには知るすべはありません。

また、気候が大きく違う場所に引っ越したり、周囲の生活音の様子や音量が大きく違うところに引っ越したりした場合は、ペットの心労はさらに大きくなります。

このような「新居での不安」をぬぐうためには、飼い主側から「ここは安全な場所だよ」と伝えることが必要です。

たとえばペットと飼い主が同じ部屋で寝るようにしたり、留守番のときにはあえてケージに入れたり……といったことです。

また、「以前の家と同じ場所」を再現してあげることも重要です。ペットの匂いがついたおもちゃや毛布を置くスペースを作り、そこで過ごさせます。無理にいろいろな部屋に移動させたり、焦って慣れさせようとしたりしてはいけません。

飼い主自身が新しい家になじみ、リラックスしている姿を見せるのもよいでしょう。飼い主が落ち着いて過ごす姿を見ることで、ペットも「ここの場所は安全なんだ」と理解できるようになります。

なお、引っ越しをした際には、「ペットの脱走」に注意してください。「ここは安全な場所ではない」「元の家に戻りたい」と感じたペットが、新居から脱走してしまうことはそれほど珍しい話ではありません。完全室内外であった猫でも、このような行動をとることがあります。もとの家に戻るための旅をし始めたペットが、その最中で道を見失い、完全な迷子になってしまうこともよくあります。

「ペットの引っ越し」には脱走のリスクはつきものです。そのため、万が一脱走したときのために、マイクロチップや迷子札も事前に用意しておくこともおすすめします。

「ペットにとって移動は負担になること」を忘れないように

人間には楽しい旅行であっても、ペットにとっては大きな負担になることもよくあります。これは、「引っ越し」であっても例外ではありません。旅行に慣れているペットや電車・車が好きなペットもいますが、基本的には、「移動はペットにとって負担になること」を忘れないようにしてください。

ペットを引っ越しさせる場合は、キャリーケースやキャリーバッグに入れて移動させることになります。このキャリーケースやキャリーバッグに日頃から慣れさせているかどうかで、引っ越しの難易度は異なります。

日常的にキャリーケース・キャリーバッグを開け放しておき、そこにペット愛用の毛布などを入れておきましょう。

当然のことではありますが、引っ越しを控えている場合は、キャリーバック・キャリーケース、おもちゃや毛布の変更は基本的には避けるべきです。「自分の慣れ親しんだもの」がなくなってしまうことに、ペットは不安を覚えてしまうからです。

また、長時間の移動に向けて、短期間の移動を何度かしておくというのもひとつの手です。近場にあるドッグランなどに、何度か連れて行ってみましょう。

移動に慣れていないペットの場合は、「酔い止め」を事前に飲ませておくことをおすすめします。特に飛行機や船での移動は、人間でさえ酔ってしまうことが多いものです。いきつけの獣医師のところで酔い止めをもらい、これを飲ませておきましょう。なかには、引っ越しに伴う不安に対抗できるものもあります。

トイレや食事は済ませておきましょう。これはペット自身のためでもありますが、周りの人のためでもあります。特に公共交通機関で移動する場合は、「ペットに寛大な人ばかりではない」「ペットが苦手で、我慢している人もいる」ということをよく理解しておかなければなりません。

なお、公共交通機関での移動の場合は、「動物の持ち込み方」も事前に調べておきましょう。それぞれの運営・管理・運航団体で、個別のルールが設けられています。

「引っ越しをするからペットを手放す」は言語道断ですが、「引っ越しによってペットにストレスがかかること」も無視できない事実です。このストレスを完全にゼロにすることは極めて難しいといえますが、それでも、飼い主の取り組みによって、このストレスを軽くすることはできます。

一緒に引っ越し(上京)するために、いろいろな取り組みを行いたいものですね。

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