
「都会で一人暮らしになるが、大切なペットを連れていきたい」
このように考える人も多いのではないでしょうか。
そんなときに気を付けるべきポイントについて解説します。
移動手段を考えておこう

自分1人で移動できる人間(大人)とは異なり、ペットの移動は人間の手を必要とします。
そのため、ペットを移動させるための手段を考えておきましょう。
もっとも簡単なのは、「自分が依頼する引っ越し業者に、ペットの移動もお願いする」という方法です。ただしこの方法の場合は、選択できる引っ越し業者に制限が生じます。引っ越し業者のすべてが「ペットの引っ越し」に対応しているわけではなく、「一部の引っ越し業者がペットの搬送も対応している」というのが現状だからです。
また、追加料金がかかるものと考えなければなりません。
なお、特殊なペットの場合は、「ペットの搬送を引き受ける」としているところであっても断る可能性が高いといえますが、犬や猫のような一般的なペットの場合はまず問題にならないでしょう。
ペット専門の移動業者の場合、ペットの負担をほぼ最小限にすることができるでしょう。また、ほかの方法では移動できないような珍しいペットでも対応してもらえます。ペット専門の移動業者の場合は、ペットの生態にも詳しく、それぞれのペットに合った搬送の方法をよく熟知しています。「非常にデリケートで繊細なペットだ」という場合は、彼らの手助けを借りるとよいでしょう。
ただし、犬・猫の場合はほかの搬送方法も選べますし、ペット専門の移動業者は費用が高くなりがちだというデメリットがあります。
自家用車や公共交通機関で、飼い主がペットを移動させることもできます。お金がかからないのが大きなメリットであり、人見知りをしてしまうペットでもリラックスして移動できます。人間とペットの移動でタイムラグが生じることもないため、ペットと離れていたくない人にもおすすめです。
ただし、ペットによっては非常に大きな声で鳴いて騒ぐことも多いといえます。ペットの鳴き声は意外なほど響くものですから、「自家用車での搬送だったが、ペットの鳴き声が気になって注意力が散漫になってしまった」という声はよく上がっています。公共交通機関での移動の場合は、鳴くのを防ぐための口輪を必要とすることもあります。
また、トイレや臭い対策も必須です。ペットを飼っている人は、自分のペットはもとよりほかの人のペットにも寛容な傾向にありますが、すべての人がそうとは限りません。トイレなども事前に済ませるようにしてください。
加えて、公共交通機関の場合、持ち込み方に制限があるため、事前に情報チェックも必要です。
これらを怠ると、飼い主とペットだけでなく、周りの人に迷惑をかける可能性もあります。
家賃の話もよく考えて

一部の例外はあるものの、基本的には都心部は地方に比べて家賃が高くなる傾向にあります。特に、新しくきれいでしかもペット可の物件や、ペットが運動できるような広さを持った物件、複数のペットを飼える物件などを選ぼうとする場合は、この傾向が顕著です。
そのため、引っ越す前の「物件選び」が非常に重要になってきます。今自分が出せる家賃と条件を秤にかけて、物件を慎重に探していきましょう。なおこの際は、「ギリギリ払える家賃」で選んではいけません。「予算一杯いっぱいの部屋」を借りてしまうと、人間やペットの急病・冠婚葬祭・物の故障やトラブルなどが起きたときに、対応できなくなってしまうからです。
そのため、予算には少し余裕をもって「払える家賃の上限額」を決めておかなければなりません。場合によっては、シェアハウスなどを選択肢に入れてみてもいいでしょう。ペット可のシェアハウスの場合、ほかの人もペットを飼っている(あるいはペットが好きもしくはペットに寛容)状態です。このため、その新しい同居人たちとペットの情報交換などもできますから、初めての上京でも安心です。
なお、「あまり鳴かない猫なので、ほかの人には迷惑を掛けないと思う」「『ペット可』の物件に絞ってしまうと、条件に合う物件がなくなる」ということで、こっそり飼ってしまおう……と考える人もいるかもしれません。
ただこれは、ばれたときに大きな問題となってしまいます。家を追い出される可能性もありますし、場合によっては違約金をも請求される可能性もあります。
このようなトラブルを防ぐためにも、「ペット可で、自分の条件に合う物件」をしっかり探すことが重要です。
オンコ不動産会社では、「ペットと一緒の上京」をサポートするべく、さまざまなお部屋を提案しています。「インターネットで探したけれど、条件と合致するところが見つからない!」「シェアハウスを希望しているけれど、初めてのことなのでやっぱり迷っている」などのご不安も、ぜひご相談ください。